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頑張れプロペラ機!

グラーツ空港から飛び立つチロリアン航空のプロペラ機です.



頑張れプロペラ機!_c0027394_772396.jpg朝8時半,グラーツ発ウィーン行きのプロペラ機の離陸風景です.ウィーン空港へは40~50分のフライトです.

この写真はバッテリーへの充電,あるいは室内の暖気か何かをしているところだと思います.このあと乗客を乗せて,離陸15分くらい前からエンジンの始動が始まりました.ギュルンギュルンという音から徐々に音が高くなっていき,バリバリという轟音に変わります.広い飛行場からその時間に飛び立つのはこの1機だけ.周りの静寂をこの機のエンジン音が切り裂きます.

そして,遂に動き始めます.ゆっくりと滑走路に移動していきます.そして,一生懸命,力の限りプロペラを回し,健気にも力強く離陸していきました.思わず,頑張れ!と応援してしまったほどの凛々しさでした.

写真を撮ったのは1月の初頭です.山の端に朝焼けが映えてきれいでした.時間と共に朝焼けの色が少しずつ変わっていきます.そして,空が徐々に明るくなっていきます.いい天気でした.

グラーツ空港からはフランクフルトなどの「外国」へも航空便が出ています.でも,外国といってもヨーロッパです.ボーダーレスとは言いませんが,国境の障壁というものも徐々に低くなっているという印象を受けます.

そういえば,以前私が飛行機でグラーツからウィーンへ行ったときの到着ロビーは,私が日本からウィーンに着いたときに出たロビーと同じところでした.国際便,国内便とも同じところに到着するんですね.ウィーン国際空港が小さいからなのか,障壁が小さいからこそなのか...微妙ですけど.

障壁といえば,私がグラーツに来たときのパスポートコントロールの話です.私はウィーン経由でグラーツに到着しましたので,パスポートコントロールはウィーンで受けました.しかし,ウィーンのパスポートコントロールは非常にそっけないもので,成田での出国審査よりも時間は短かったと思います.もちろん入国理由なんて聞かれません.アメリカなどだったら,渡航目的,宿泊先の名前と連絡先などを聞かれることも珍しくありませんよね.

そしてグラーツでは,完全フリーパス.誰もいません.荷物のチェックもなしです.ターンテーブルから荷物を取って,ノーチェックで外に出ることができます.オーストリアはそこそこしっかりしているという話だったのですが,拍子抜けでした.

来週には私もここから飛び立ちます.所用のため一時帰国し,2週間だけ日本に滞在します.
by NakiNamazu | 2005-03-05 07:31 | Grazというところ
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