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恐怖の散髪

やはり,しなければならない散髪.
避けては通れない道.
意を決して,行くしかないでしょ.



出国前,あまりにも忙しすぎて散髪ができませんでした.
こっちでは,できればやりたくないことのひとつ.それは散髪です.
だって,細かい要求ができないじゃないですか.
髪が伸びてきて,もともとクセ毛の私の頭はピンピン.
仕方がない...

というわけで,行ってきました.
去年の12月中旬.こちらにきて1週間が経ったころです.

街を歩いて,ここならなんとか,となんとなく思ったお店に入りました.
とても可愛い女の子が担当でした.
英語で"Short? Very short?"と聞かれるので,"Very short"をお願いしました.
日本では,バッサリとお願いしても,結構遠慮して切ってくれないという経験からでした.
この類推をヨーロッパに持ち込んだ私がバカだったと気づいたのは,そのすぐ後でした.

彼女は,私の髪をバッサバッサとハサミで切っていきます.
そこまではいいのです.次です,問題は.

何か巨大な櫛のようなものを彼女は持ち出しました.
料理で使うヘラのようなものの先が,5枚くらいのとても荒い歯のようになっています.
巨大で太いフォークみたいなものです.

次に彼女は,バリカンを用意しました.
すると,彼女はそのフォークのお化けを私の髪の毛にあてて....

その上から,バリカンでそり始めました.
そうです,お化けフォークは,バリカンで剃る髪の毛の長さをそろえるためのもの
だったのです.大雑把にハサミで切っておいて,バリカンで長さをそろえるわけです.

可愛い顔した18歳(自称)の女の子は,躊躇なくバリカンで私の頭を
「刈って」いきます.冒頭で私の髪の毛はクセ毛だと言いました.そのクセは
考慮されている...わけないですよね.

挙句の果てに,出来上がりました.
ほとんどスポーツ刈りです.
自分の顔を見て,エで始まる老け顔の日本の若手芸能人の顔を思い出しました.

あれからほぼ1ヶ月,髪の毛は伸びてきましたが,まだ短い髪は
クセの流れに逆らえず,あちらこちらで強烈に自己主張を続けています.

日本の理髪って,とても丁寧なんですね.
言わなくても,ちゃんとクセの流れを考えてくれるし.丁寧だし.

とても大雑把で,大胆な散髪でした.こんなの初めてだ!
あの店で,あの女の子だからだと思いたいのですが.
もっとも,”Very short."とお願いした私が悪いのかも知れませんが.

この話を,こちらに住む日本人の方にしたところ,
「うん,日本人は手先が器用だからね」とおっしゃっていました.
もしかしたら国民性とか人種の違いなのかも.


実は,1月はじめに私の歯にかぶせてある詰歯がとれてしまいました.
散髪の痛い経験があったので,熟慮の末に,3月の一時帰国(所用があり
少しだけ日本に帰ります)までもたせることにしました.

私の保険は歯科には適用されないという理由もありますが...
ちょっと,というか,かなり怖いです.
あの経験の後で「チュイーン」...ぶるぶる.
by NakiNamazu | 2005-01-18 07:47 | ナマズ日記
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