人気ブログランキング | 話題のタグを見る

海外に行くということ

いいよなぁ.私達のころは海外への修学旅行なんてなかったのに...



先日ウィーン空港に行ったとき,日本から修学旅行に来ている高校生の集団に遭遇しました.最近は珍しくないようですね,海外への修学旅行.まったくうらやましいです.

海外の高校生って,修学旅行で日本に来たりしているんでしょうか? あまりそういう話を聞かないような気がするんですが...

さて,私とパンダマンは,ブリュッセル行きの飛行機(ベルギーとオランダに遊びに行ってきました)に乗るためにウィーン空港にいました.乗る前に軽くビールでも引っ掛けようということになり,レストランに入りました.

レストランから出てくると,ブレザーの制服を着た日本の高校生の男の子たちがいました.10人ほどのグループです.飛行機への搭乗時刻までの自由時間なのでしょう.

オープンスペースのレストランの広い出入り口のところの床に,彼らはそれはもうだらしなく座り込んでいました.制服のブレザーはよれよれ,ネクタイは緩めてYシャツを外に出すという日本ではおなじみの醜態です.

ですが,ここは海外です.「引率の先生は何をやっているんだろうね」とパンダマンに言うと,彼女曰く,「先生達も海外旅行でいっぱいいっぱいなんじゃないの?」と.なるほど,それはそうかも知れない.

彼らの趣味にも流行にも美意識にも一切興味はないです.でも海外であれはないんじゃないだろうか.だからって日本でならやってもいいことだとも思わないけど.

海外修学旅行の目的ってのは,たとえば「海外を目の当たりにして見聞を広げてグローバルな視点を身につけること」とか,そんな感じなんだろうと思います.でもその前に,人間としての最低限のことを勉強させなくていいのかな?

今はグローバル化の時代,特にヨーロッパなんかでは海外に行くのは当たり前.簡単に国境をまたげてしまう時代に,とりたてて「海外に行くのだから」と気構えるのは時代錯誤だ,そう思う人もいるかも知れない.それはそれでその通りだと思う.でもあれは,日本でやっても,決してみっともいいことではないですよね.日本でやっていたとしても海外でやらなければいい,という話ではない.バックパッカーでさえ床に座リ込んだりしないのに.

見ていて恥ずかしくなりました.日本でみても情けなく思う風景ですが,海外で見ると毎度のことながら格別です.なんてつまらん正論言っても仕方が無いのですけどね...

日本以上に道や床が汚いヨーロッパ.今日もそんなどこかにところかまわず座り込んで汚れた制服で歩き回っている日本人高校生がいるんでしょうか.

先の記事で,日本人はなぜ椅子を使わない?という質問を受けた話を紹介しました.海外の人は,あの高校生たちの姿をみて,「さすが日本人,床に座る文化なんだ!」と思うのでしょうか.それはかなり恥ずかしい.やめてほしい.
by NakiNamazu | 2005-05-21 03:15 | ナマズ日記
<< 持ってきたほうがいいかもしれない書類 日本人への質問2題 >>